食道や胃、腸をはじめ、耳、鼻、のど、肺、尿道、膀胱、腎臓や子宮など人体の内部を観察することを目的として開発された医療機器です。内視鏡が特長的なのは、「医師が臓器の状態や病変部をほぼ直接的に観察できる」という点にあります。
高性能の小型CCDを経由した観察ではありますが、肉眼に近い状態で観察することが可能となり、正確性と即時性を実現できます。
すべての内視鏡には、処置具用チャンネルというものがあり、そこに微小な処置具を装着することで、観察時に発見された病変部を切除したり、止血したりといった処置や治療もできるようになっています。観察と処置を同時にできることは、医療を受けている人の負担軽減につながっています。内視鏡は、観察による正確性と即時性だけではなく、治療もできることが特長となっています。
一般の口からの内視鏡は外径が約9mmですが、経鼻内視鏡では先端部の外径は約5mm、鉛筆よりも細い内視鏡を使って検査します。この細さが検査の苦痛軽減に役立っているのはもちろんのことですが、それだけではなく鼻から内視鏡を入れると、内視鏡が舌のつけ根を通らずのどにも触れないので、経口の内視鏡検査に比べ検査時の吐き気・不快感が大幅に軽減できることが期待されます。
また、検査中も会話が可能なので、画面を見ながら質問したり、気分を伝えることもできます。確かに細い分、通常の内視鏡と比べると画質はやや劣ります。ですから経鼻内視鏡検査こそ内視鏡の経験豊かな、確かな観察眼を持った専門医が行うのがいいと考えます。
また、鼻腔が狭い人は、鼻から入れることができないこともあり、その際は口から行います。
胃カメラ:胃カメラはその日に検査することができます。特に予約は必要ありません。なお、検査を楽に受けていただくために、静脈麻酔を使用することができます。その場合、検査当日の車の運転を禁止させていただきますのでご了承ください。
大腸カメラ:必ず一度、診察を受けてください。最初の診察で検査の予約を取っていただき、後日検査となります。なお、検査の際に静脈麻酔を使用いたしますので、検査当日の車の運転を禁止させていただきますのでご了承ください。